Q: まず、なぜボストンに特化した留学サポートを始められたのですか?

A: 私は、合計4年半、ボストンで語学学校と大学の学生生活を送りました。ただ、私にとって、ボストンは単なる留学先ではなく、自分の人生を変えてくれた、とても大きな意味を持つ場所なんですよ。

正直、留学する前は、学校でも勉強するのが嫌いで、何をやっても中途半端な人間でした。それがボストンで学ぶことの楽しさを知り180度人生が変わりました。英語も初級レベルで留学したにも関わらず、卒業する時には、マサチューセッツ州立大学の社会学部代表にも成れたんです。

ここで1つ言えるのは、この成果は、もちろん自分の努力もありましたが、一生懸命頑張る私を、国籍や文化など関係なく応援してくれたボスト二アン(ボストン市民の愛称)が沢山いた事は、一生忘れられませんね。

だから、私はボストンの街の紹介だけじゃなくて、ボスト二アンのハートも伝えたいんですよ!

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ボストンの学生時代の恩師のジョナサン先生と10年ぶりの再会

Q: ボストンで教育に対する考え方が変わったと言われました。具体的に日本とアメリカの教育の違いって、どんな所だと思いますか?

A: 私の場合、日本の高校を卒業して、アルバイトの後にアメリカの大学に進学したので、日本の大学の事はよく解りません。でも、私が高校まで受けた教育と、アメリカの教育を比較すると、その違いは大きかったです。

日本では、授業の中で、模範解答が用意されていて、どれだけ模範解答に近いかという点が評価の対象になっていた気がします。

一方、アメリカの大学では、筆記試験以上に、エッセイやプレゼンテーションを通じ、自分の意見を教授や他の学生達に、どれだけ深く伝えられるかいう事が評価の対象になりました。それぞれの学生が、独自の答えを持っていて、その内容がユニークでチャレンジングであれば、仮に教授の意見と違っていても高い評価が得られました。

Q: では、なぜアメリカの大学で社会学を専攻されたんですか?

A: 正直、日本にいる時は、特に社会学には興味はありませんでした。留学中、休暇を利用して日本でアルバイトで貯めたお金でニューヨークにバックパック旅行をしたんです。そこで、富裕層と貧困層のギャップに衝撃を受けました。観光地やセレブが住む豪邸から数ブロック先のエリアに、日本では見た事もないような貧困街が目に入ってきました。

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この様な光景を見て、心の底から社会の矛盾に対する疑問が、沢山湧き上がってきました。それで、どうせなら、とことん社会について学んでやろうと思ってSociology (社会学)を専攻しました。

Q: アメリカの教育で一番得たものは何ですか?

A: 物事を掘り下げて、探求する精神ですかね。日本にいた時は、周囲の意見に流されて、それ程、物事を深く掘り下げる事をしませんでした。

アメリカの大学は、正直、日本の高校時代よりも宿題も多かったですが、不思議なことに、学ぶのがとても楽しかったです。具体的に、どこが楽しかったかというと、自分が好きなテーマを、Why? Why?(なぜ? なぜ?)と探求していく中で、新しい発見が沢山あるんですよ。

驚かれるかもしれませんが、社会学のリサーチのプレゼンテーションの準備に、クラスメートの部屋に、2日間籠り、一睡もせずにプレゼンテーションに臨んだ思い出もあります。そして、最高の評定のAをゲットしました。そのコースの教授は、アメリカ人の学生の間でも厳しい事で評判の人でした。この時の「やればできるという経験」は、後に起業する時にも、大きく役立ちました。

Q: 留学後、社会に出てからは、どんな経験をされましたか?

A: 大学卒業後、帰国し、起業するまでの約10年間は、日本の精密機器メーカーなどで海外営業、国内営業、工場管理、人事など様々な職種を経験しました。

当初は、留学経験を活かして英語を直接使う仕事をしたいと思っていた時期もありました。でも、長年仕事をする中で、お客様との接し方、会社組織がどの様に成り立っているのかなどを、語学以上の事を学ばせてもらいました。

ただ、会社員として10年が経った頃、10年、20年先の目標が持てずに悩みました。この先、どうやって生きていこうかと・・・

そしたら、ある瞬間、ボストンでの経験が蘇ってきました。心から自分がワクワクできるテーマ、それが私にとってボストン留学でした。

夢や目標もなく、人生を送るより、失敗するかもしれなくても、本当にやりたい事をやりたいとの一心で、周囲の反対もありましたが、会社員のレールを降りて独立起業しました。

Q: 独立してから不安はありませんでしたか?

A: 不安がなかったと言えばウソになりますが、正直、不安がっている余裕がありませんでした。売上もない中、生活費を稼ぐ為に、駐車場の整備の仕事もやりました。それで、退職金とアルバイト代で、一眼レフカメラを購入し、ボストン行きの航空券を購入し10年ぶりにボストンに戻りました。 滞在期間中、ほぼ毎日、語学学校や大学のスタッフにアポを取りインタビューしたり、ボストンの魅力的な写真を撮ったりして帰国し、Webサイトを作り込んでいきました。

周囲になんと思われようと、自分が信じた事を実行していく中で自信が徐々に付いてきました。それが、その後の結果に繋がっていったのだと思います。

Q: ビジネスをゼロからスタートして、ここまで来るのに転機になったのは?

A: 私は以前、大きな会社組織で働いていました。会社組織なら、簡単にできる事でも、個人でスタートした時には、その何十分の1の事でも全くできません。そこで、あるビジネスの勉強会で「ランチェスター戦略」という、弱者(資本力がない小さな組織や個人)が高い評価をされるには徹底した差別化が必要だという事を学びました。

Q: 今後の展望は?

A: 学校の紹介や手続きにとどまらず、ボストンへ留学される方が、できるだけグローバルに活躍できるような、価値ある情報や経験を伝えていきたいです。ネットが発達した時代だからこそ、「実体験した人間にしか伝えられない」アナログの経験に価値があると思います。これからも、日本で知られていない、沢山のボストン留学の魅力を発信したいです!

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