ボストン留学で英語上達!苦手から自信に変わった私の実体験と成功の秘訣

留学で英語上達する方法

1. 英語が苦手だった私の出発点

私は高校時代、英語が大の苦手でした。文法のテストでは点数が取れても、リスニングやスピーキングは全くダメ。授業で当てられると、英語が口から出てこない自分が情けなく、教室の隅で小さくなっていました。

そんな私が「留学」という選択肢を意識したのは、海外経験もなく英語も全くできず、「このままでは世界で通用しない」と焦りを感じたからです。当初は、アメリカへの留学を決めました。英語が全くできない時から、アメリカの音楽や英語に魅かれて、「ここでなら自分を変えられる」と直感しました。。

しかし出発前の不安は大きく、成田空港で「本当にやっていけるのか」と涙が出そうになったのを覚えています。

アメリカの空港に着いたとき、入国審査官の「What’s the purpose of your visit?」の質問が理解できず、ただ「Yes」と答えてしまいました。審査官に怪訝な顔をされ、心臓が凍るような思いをしました。

その瞬間「絶対に英語上達しなければ」という決意が、腹の底から湧き上がったのです。

2. 語学学校での最初の挑戦

New England School of English(NESE Boston)の授業風景

最初に通ったのは、ボストンではなく、中西部のミズーリ州のセントルイスという町でした。小さな町の大学の付属の語学学校でしたが、学生寮には多くの日本人がいました。そして、そこには日本のタテ社会が存在しました。アメリカにいながら日本のルールに従うのは嫌だと思っていました。なので、私は、別に移ることを計画して、色々と調べているうちに学生街のボストンが、学ぶには最適の環境だと思い、転校をしました。

ボストンではじめての語学学校は、NESE(New England School of English)でした。その語学学校は、校長先生のアナ・シャインさんがハーバード大学出身というだけあって、ボストン屈指の英語レッスンのクオリティの学校でした。
初日の自己紹介で、ブラジルやフランスから来たクラスメイトが流暢に「I studied economics in my country.」と話す姿に圧倒されました。

私の番になり「I want to study…」と声を震わせて言うだけで精一杯。周囲とのレベル差に落ち込みました。

でも私は一つの小さなルールを決めました。それは「授業後に必ず先生へ質問する」こと。

「I don’t understand this grammar. Could you explain again?」と勇気を出して声をかけると、先生は笑顔で丁寧に教えてくれました。最初は単純な質問しかできませんでしたが、続けるうちに「How can I improve my pronunciation?」など具体的な質問ができるようになりました。

NESEではグループディスカッションが多く、最初は一言も話せなかった私も、友人に支えられながら少しずつ意見を言えるようになっていきました。小さな一歩が、確実に英語上達につながった瞬間でした。

3. ホストファミリーとの生活から学んだこと

私のホストファミリーは、優しいご夫婦と二人の子どもたち。夕食の時間は毎日が英会話の授業でした。

「What did you learn today?」「Did you make new friends?」と聞かれ、知っている単語をつなぎ合わせて答えるのが日課になりました。

ある日、「rice(ご飯)」と言うつもりが「lice(シラミ)」と発音してしまい、家族全員に大笑いされました。しかしその笑いはバカにするものではなく、むしろ「間違えても大丈夫」と安心させてくれるものでした。

また、ホストマザーはわざと速い英語で話し「もし分からなければ聞き返していいのよ」とアドバイスしてくれました。勇気を出して「Sorry, could you say that again?」と聞き返すことで、少しずつ聞き取れる単語が増えていきました。

こうして毎日の生活の中で「失敗しても挑戦する」姿勢が身につき、確実に英語上達につながっていったのです。

4. 街のカフェで得た実践練習

学校と家の往復だけでは実践の機会は限られます。私は積極的に街へ出て、カフェを「第二の教室」にしました。

最初は「Small latte, please.」と注文するだけでしたが、徐々に「Can I have a small latte with skim milk, please?」と表現を増やしていきました。

常連になった頃、店員さんから「How’s your study going?」と聞かれ、とっさに「It’s tough, but I enjoy studying English.」と返せたときは、自分の成長を実感しました。

さらに、カフェでは周りの会話に耳を澄ませると「That’s awesome!」「No worries.」といった自然な表現が次々に飛び交っています。それをノートにメモし、次の日に友人との会話で使ってみる。そうした小さな実践が英語上達の加速につながりました。

教室で学ぶ英語と、街で使う英語。その両輪が揃って初めて、英語が「生きた言葉」として自分の中に根付いていきました。

5. 図書館と自習室での学び

ボストンは教育都市として知られ、ハーバード大学やMIT、ボストン大学など一流大学で多くの学生が勉学に励んています。彼等は、ボストン・パブリック図書館という全米でも最大規模の公立図書館でリサーチすることもあります。私は放課後によく、その図書館に通い、勉強していました。

周りで真剣に勉強する学生の姿に刺激を受け、自分も負けまいと集中できます。特に役立ったのは「英語日記」と「シャドーイング」です。

  • 英語日記:毎晩寝る前に、その日の出来事や気持ちを3行でもいいから英語で書く。続けることで表現力が自然に広がる。
  • シャドーイング:ニュース番組やTEDトークを聞き、同じスピードで声に出して真似る。発音やリズム感が向上し、リスニング力も飛躍的に上がる。

最初は苦痛でしたが、3か月経つ頃には先生のジョークに自然に笑えるようになり、授業中の理解度が格段に上がりました。

また、図書館で現地の学生に「What are you studying?」と声をかけ、友人を作るきっかけにもなりました。勉強の場での小さな勇気が、大きな出会いにつながったのです。

6. 友人関係から広がる会話の輪

語学学校で出会った仲間は、私の英語上達に欠かせない存在でした。クラスにはブラジル、韓国、フランス、サウジアラビアなど、さまざまな国から来た学生が集まっていました。

ランチタイムに「Let’s speak only English today.」と約束して食事をしたり、放課後に「study group」を作って宿題を一緒に取り組んだりしました。特に日本人同士であえて「母国語禁止ルール」を設けたことは大きな効果がありました。

最初はぎこちなく、会話の途中で沈黙が続くこともありました。しかし「沈黙を怖がらない」ことをルールにしたことで、少しずつ英語で話すことが自然になっていきました。

週末には友人と一緒にフリーダムトレイルを歩きながら「This city is so historical!」「I didn’t know this about America.」と会話を重ねました。ボストン美術館に行ったときは、「How do you feel about this painting?」と意見を聞かれ、英語で自分の考えを伝える挑戦もしました。

こうした交流を通じて学んだのは「完璧な文法でなくても、伝えようとする姿勢が大切」ということです。友人との会話の積み重ねが、自信を育て、英語上達のスピードを加速させてくれました。

7. 英語が通じなかった悔しさと成長

留学中に避けて通れないのが「英語が通じない悔しさ」です。私も一度、体調を崩して病院へ行った際、症状をうまく説明できず困った経験があります。「I have pain… here…」と曖昧に指差すだけで、医師に何度も聞き返されました。

この出来事がきっかけで、私は生活必須のフレーズを集中して覚えるようになりました。「I have a fever.」「I feel dizzy.」「I have a stomachache.」など、シンプルでも確実に伝わる表現を身につけました。

次に同じような状況が起きたときには、自分の症状をきちんと説明でき、医師から「Good explanation!」と笑顔で返されたとき、心から安堵しました。

失敗や悔しさは決して無駄ではありません。むしろ「次は絶対に伝えたい」という強い動機になり、学びを加速させるエネルギーになります。英語上達において、挫折は大切な通過点なのです。

8. 勉強と遊びのバランスが大切

留学生活は勉強が中心ですが、同時に「遊び」も学びの一部です。私はボストン滞在中、意識的に街を楽しむことを大切にしました。

フェンウェイパークでレッドソックスの試合を観戦したとき、隣の観客が「What a great play!」と叫び、私も思わず「Yes, amazing!」と返しました。その一体感が、まさに「英語を使って楽しむ」瞬間でした。

また、チャールズ川沿いを散歩しているとき、ジョギングしている現地の人に「Beautiful day, isn’t it?」と声をかけられました。短い会話でしたが、自然に返事ができたことが嬉しくて、その日の英語日記に大きく書き残しました。

図書館や授業での学びはもちろん大事ですが、こうした「遊びながら学ぶ」時間があるからこそ、留学生活全体をポジティブに続けることができました。勉強と遊びのバランスが、長期的な英語上達には不可欠です。

9. 帰国後に感じた英語力の変化

ボストンでの留学を終えて帰国したとき、自分でも驚くほど英語に対する恐怖心がなくなっていました。

以前は「英語の電話が鳴ったらどうしよう」と不安でいっぱいでしたが、今では自然に受け答えができます。メーカーの海外営業の面接でも「Tell us about your study abroad experience.」と聞かれ、自信を持ってボストンでの体験を語ることができました。

また、英語を話せることで友人の輪も広がりました。ボストンで出会った仲間とは帰国後もオンラインでつながり、英語でやりとりを続けています。英語上達の成果は、留学中だけでなく帰国後の人生にも大きな影響を与えてくれました。

留学で身につけたのは「語学力」だけではありません。「挑戦する勇気」や「失敗を恐れない姿勢」もまた、帰国後の私を支えてくれる大切な財産となりました。

10. これからボストン留学を目指す方へ

私は英語が苦手な状態で留学を始めました。しかしボストンでの生活の中で、失敗を繰り返しながらも確実に英語上達を実感しました。

17年以上、私はボストン留学を希望する方々をサポートしてきました。その中で共通して言えるのは「最初から英語が得意な人はいない」ということです。大切なのは、勇気を持って挑戦し続ける姿勢です。

ボストンは学びの環境が整った街です。語学学校、大学、図書館、博物館、そしてフレンドリーな市民。どれも留学生を歓迎し、成長を後押ししてくれます。

迷っている方に伝えたいのは「留学は人生を変える力を持っている」ということです。私自身がそうでしたし、多くのお客様もそうでした。一歩を踏み出せば、未来は必ず広がります。

まとめ

ボストン留学は、英語上達のための理想的な舞台です。しかし「行けば伸びる」わけではありません。日常生活の中での工夫、失敗を恐れない姿勢、仲間との交流、そして勉強と遊びのバランス。その積み重ねが成果を生みます。

私の体験とサポートしてきたお客様の経験からも、それは間違いありません。今の一歩が未来を変えるかもしれません。

英語上達はゴールではなく、新しい人生を切り開くためのスタートです。

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