文: ボストン留学サポート・小松志行

この建物どこだと思いますか?ボストン? いえ、千葉県です!

先日、マサチューセッツ大学時代からの親友の“たかさん”が家を新築したという事で招待されました。しかし、ただの新築の家ではありません。ボストンの伝統的な赤レンガ作りの建物をイメージした特別な建物です。到着した瞬間、「ここはボストンか?」と思う程のこだわりに感激でした!

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たかさんは言います。「ボストンに留学していた学生時代から、いつかはレンガ作りの家に家族で住むのが夢だった。この夢が叶って本当に嬉しい!」

今、思い起こすとたかさんと私がアメリカの大学を卒業した1999年は、今の経済状況とよく似ていて「戦後最悪の経済不況」とか「就職氷河期」などと言われた時代で、留学生と言っても英語ができるだけでは、なかなか就職先が見つからない時代でした。

彼は、大学では私と同様に社会学(Sociology)を学んだにも関わらず、全く経験のないITエンジニアの職で下積みの底辺からスタートし、努力の末、外資系のIT企業でマネージメントを経験するまでになりました。今では、某大手通信会社で、海外戦略の要となる部署でエンジニアの仕事をこなし、チームの後輩達に英語でのコミュニケーション・スキル指導する立場にいます。

「逆境を乗り越え、家族でも会社でも、信頼されるたかさんを作った原点は何?」と私は彼に質問しました。「あのボストンでの経験がなければ今の自分はないね。外資系企業でマネージメントをしていた頃もUMASS(マサチューセッツ大学の愛称)のリサーチの授業と比較したら楽なもんだったよ。」 大学3年生の夏休みに彼と私は一緒にソーシャル・リサーチという、アメリカ人でも単位が取れない者が続出する授業を取りました。丸2日、寝ないで連続して共同で論文を書き上げた経験があります。その内容は、何十人もいるアメリカ人達の論文を上回り最高の評価を受けました。英語レベルは決して高いとは言えないアジア人留学生が最高の結果を短期間で出せたというのは、共に社会に出てからも大きな自信に繋がったと私は確信します。

留学経験は、自分の100%を出し切っても、勝てるかどうか解らない世界なので、皆必死になります。そんな経験を通じ、身に付けたものは本物で、社会に出てからも通用するものなのだと、親友のたかさんを通じ感じました!

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たかさんの小学生になる息子さんの部屋には、マサチューセッツ州の愛称「Spirit of America(アメリカのスピリット)」と刻まれた彼の留学時代の愛車のナンバープレートが大切に飾られています。父親に憧れ、世界に飛び出す日も、そう遠くないかもしれません!

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