今回は、ハーバード大学のロースクールに留学をされた経験を持つ法律の専門家のMさんから話を聞く機会がありましたので、その内容を紹介させて頂きます。

日本の最高学府の法学部を卒業されたMさんは、社会人として働く中、フルブライト奨学金を得て、一年間ハーバード大学へ留学され、授業の単位まで取得され帰国された経験を持つ方です。

めったに聞ける事ではないので、Mさんに日本の大学とハーバード大学の教育の違いについて直球で質問してみました。

Q:Mさんが卒業された日本の大学の法学部とハーバードのロースクールの一番の違いは何ですか?

A:教授の授業の進め方が全く違いました。
ハーバードの教授は、生徒によく質問をしてきました。ソクラティック・メソッドと言って古代ギリシャの哲学者のソクラテスが弟子に使った質問を投げかけ、考えさせ答えを導いていく手法です。1つの質問に対する答えが、クラスの中で沢山あって、面白いアイデアは全部評価されました。

一方、日本の大学の法学部の授業は、教授が言った授業の内容を学生が正確に書き写すというスタイルで、教授の側にすでに用意された答えが存在して、その答えを正確に理解する事が求められた記憶があります。

Q:その他にハーバードで面白かった所を教えていただけますか?

A:ハーバードの教授は、柔軟な考え方を持った人達が多かったです。例えばEvidenceの授業を教えていた教授が、次の学期では、国際法という全く別分野を教えるなんて事は、ハーバードでは当たり前でも日本の法学部ではまずありえません。

あと、ハーバードの学生達の勉強に対する姿勢が、日本と大きく異なったのが印象的です。例えば、冬、大雪でクラスが休みになってしまった事がありました。日本ならクラスが1コマ減ってラッキーという雰囲気になります。ただ、ハーバードでは、いつ替りの日程で授業をしてくれるのかという要求が多く学生から出されたのは驚きでした。

ハーバードの周辺やボストンは、みんな向学心の高い学生が多くいて、すごくエネルギーをもらって帰国した経験があります。

【筆者所感】

ボストン留学サポートでも、最近ハーバード大学を目指し勉強される方が出てきていますので、過去の先輩達の生の声は、とても参考になります。確かに、ハーバードに限らず、アメリカの学生達は、高い授業料を支払っているのだから、しっかりした教育を受ける権利があるという意識が強い気がMさん同様に私も留学経験を通じ感じました。今後も、Mさんのような素晴らしい留学経験をされた方を紹介して参りますのでお楽しみに!

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