今回のアメリカ大学留学成功道の動画

第7章・後半:リサーチペーパーのポイント

1)人の心を打つ文章が、語学力の劣る留学生の突破口!
2)社会学部のHonor になったリサーチペーパーのポイント
3)チューターの有効活用でペーパーの質が決まる

【動画内容】

次は、リサーチペーパーの評価についてお話します。

私は、ボストン留学をする前は、英語でまともに文章を書いた経験がありませんでした。

しかし、そんな私が、どの様なステップを踏んで高い評価が得られる論文が書けるようになったかをご説明します。

その前に、アメリカの大学では、どの様な論文が高い評価を受け、どの様な論文は低い評価しか受けないと思いますか?

【低い評価の論文】
単なる感想文の様になっている論文は、評価が低いか、教授によっては評価の対象にすらなりません。
「私は感動しました。」などの感想をダラダラ書いたものはよくありません。

あと、「独自の視点」が欠けている論文も高い評価はされません。内容的に、仮に素晴らしいことが含まれていたとしても、どこでも言われていることであったり、著名人などが言っていることなどでは、あなたの評価にはなりません。

私自身、ボストン留学時代、ある論文を書いていた時、日本の著名人の書いたことと同じ内容を英文に訳して提出しました。あたかも、自分に意見の様にふるまってです。どうせ、日本人の著名人などアメリカ人の教授は知らないから大丈夫だろうと思っていました。

しかし、私の教授は、「なぜ、あなたはこう考えるのか?」という質問を私にしてきました。私は、何も理由を答えることができませんでした。そして、教授は「これは、あなたの考えた意見ではないでしょ?」と言われ、その論文では評価すらもらえませんでした。

本やTV、インターネットなどで言われていることを、参考にして自分の意見を述べることはOKですが、それらの情報をそのまま使っては絶対にいけません!

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【高い評価の論文】
ユニークな(独自性のある)論文は高く評価されます。
クラスの中でも、まず、あなた以外は考えないだろうという内容のものがアメリカの大学では好まれます。

あとは、それを、その様に表現するかという点も重要でした。

私が日本の高校時代に書いた読書感想文は、文章を書く一定の法則もなく、ただ思ったことを書いていました。なので、先生からの評価も低いものでした。

一方、アメリカの大学の論文は、その様なものではありません。サイエンティフィック・メソッドと言って、科学的なアプローチが求められます。

このアプローチは、文系とか理系の授業の垣根を超えて求められます。ここでは、具体的にサイエンティフィック・メソッドがどの様なものかを説明します。

まず、仮説を立てます。「●●じゃないかな?」と仮説を立てたことを実証していきます。
それも、1つの視点からだけでなく、異なる複数のユニークな視点から実証していくことが大切です。

この様なことが、できることでアメリカの大学の論文が書ける様になると私は思います。


では、次は高い評価を得るための論文を書くコツについてお話します。

アメリカの大学で何十枚もあるリサーチペーパーを書くのは、今の自分では相当難しいと思う方もいるのではないでしょうか?

しかし、1枚のエッセイでも、50枚の論文でも書くことの基本は全く同じです。

先程、説明させて頂いた様に、仮説を立てて、その仮説を証明して、最終的に結論付けるというプロセスはエッセイの枚数に関わらず共通しています。

ただ、カレッジの1、2年生の時に、何十枚もの論文を提出しなければいけない宿題は、まずないと思います。最初の2年間は、数枚程度の短い枚数に意見をキチンとまとめることが求められます。

実際、1~2年生のリベラルアーツ(一般教養)を専攻している時は、深く掘り下げてある特定の分野を学ぶということはしません。一方、幅広いものの見方ができる様に、広範囲な知識を身に付けていきます。心理学的なものの見方、社会学的なものの見方、数字をベースにした見方など様々なものがあります。

その結果、3年次には、仮に社会学を専攻に選んだとしても、社会学以外の心理学や数学、歴史、政治など様々な視点から実証することができる様になっています。

なので、3、4年生の専攻を選んだ時に、高いレベルの論文が書けるか否かは、1~2年生のリベラルアーツを専攻した時に、どれだけ自分の引き出しを増やしておけるかが重要だと思います。

【ボストン留学中に幅広い人脈を広げる】
あと、もう1つのポイントは、ボストン留学中に、大学の内外で沢山の面白い発想を持った人達と出会って、考え方の幅を広げることも重要です。

ボストンには、アメリカだけでなく世界から、色々な目標を持った人達が集まります!

私も、ボストン留学中に、自分と親子ほどの年齢が離れたアメリカ人の友人がいました。彼は、精神科医の先生でした。たまたま、通っていたフォットネスクラブで友達になりました。同世代の友人からは聞けない様な面白いアイディアをたくさんもらいました。

友人達から得た発想は、意外に大学の論文を書く際にも活かされたりもしました。

私の様に、日本では、ほとんど英語で文章を書いた経験がない人間でも、ボストン留学中のアイディアと行動力次第で、充実した大学生活が送れます!

【チューターの先生の活用】
では、次は、自分で書いた論文の質を、さらにどの様にして向上させるかについてお話します。

なんだかんだ言っても、英語が母国語でない留学生は、数年アメリカにいるだけでは完璧な英語がマスターできることはありません。

私もボストン留学中、論文を書いていると、はじめて使う単語や構文が沢山出てきました。
そんな状況でも、大学ではアメリカ人と同じ土俵で入学から卒業まで勝負しなければなりません。

その時に重要になるのが、チューターの先生の活用です。大学の内外で、あなたの書いたエッセイを添削してくれる先生達がボストンには多くいます。

自分の書いた論文を、アメリカ人の先生にチェックし、直してもらう事は決して悪いことではありません。

ただ、度が行き過ぎて、先生に代筆してもらうのは駄目ですが。

ここで、チューターの先生の添削例を紹介します。

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あるボストン留学中の学部生の方が、チューターの先生に提出前の論文を添削してもらったものです。
赤字は添削された文、緑字はチューターの先生が追記した文、そして黒字がオリジナルの文です。見ての通り、ほとんど原文が残っていない状況です。

私も、ボストン留学した当初は、チューターの先生に添削された後は、いつも上記の例の様な感じでした。

ただ、毎回、チューターの先生に添削してもらい、英文の書き方を身に付けていった結果、自分1人でも大学に提出する論文が書ける様になっていきました。

実際に自分が頭の中で考えていることを、上手く表現するために、ネイティブスピーカーのチューターにサポートしてもらうのが重要なポイントです。

【いいチューターと悪いチューター】
まず、いいチューターは、ただ文法や誤字を直すだけでなく、効果的に表現するための「文章の構成」までアドバイスしてくれます。そして、相手に伝わるエッセイを作り上げる手助けをしてくれます。

一方、悪いチューターは、ただ文法のミスを指摘するだけの人です。小手先のポイントだけを直すだけのチューターと何年も付き合うことになると、なかなか文章が上手くかける様にはならないと思います。

チューターの違いは、短期ではそれほど大きな差がないかもしれません。しかし長いボストン留学生活を通じ、継続して先生になる様な人がいると、精神的な安心や自信にもなると思います。そして、最終的には、人の手を借りずにしっかりした英文のエッセイが書ける喜びが味わえる様になります。

ぜひ、アメリカの大学への留学中に、素晴らしいチューターの先生を見つけられることをお薦めします!

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