アメリカ・ボストンのホテルでインターンシップをした体験談

インターン先の同僚と

インターン先のホテルの同僚と(右端)

・お名前: Saori Kuroda様(東京都)
・留学期間:3ヶ月間(語学学校)+1年間(コミュニティカレッジ)
・タイプ: 語学留学+コミュニティカレッジ



昨年のインタビューに続き、アメリカのホテルで活躍される黒田沙織さんに、現地生活について聞いて参りましたので、皆さまにシェアします。黒田さんは、勤務先より高い評価を受け、ホテルグループの社内新聞で紹介されました!

➡(黒田さんのインタビュー記事の前半を読む 

【黒田さんが紹介されたインターンシップ先の社内新聞の記事】

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【和訳】

注目の社員: 黒田沙織 ホテルインディゴ-ニュートン リバーサイド
前インターン学生が国際的ホスピタリティー経験をボストンにもたらす

サオリはマスベイ・コミュニティーカレッジでホテルマネジメントを学んだ後、2015年
3月にホテル インディゴ ボストン‐ニュートン リバーサイドにインターン生として入社しました。サオリは日本の東京出身で、東京のマリオットホテルやペニンシュラ東京など複数のホテルで勤務した経験を持ちます。
なぜ渡米したのかという質問に対し、「私は、国際的な経験の中でより卓越したホテルマネジャーへとなっていった方々の優れた側面を見てきました。選択肢を考えた時、その様な経験を私が積むには、アメリカよりよい場所は見つかりませんでした。」と彼女は答えました。サオリはインターン期間中、真のホスピタリティーのスキルを発揮し、遠方から来られたお客様をアットホームに感じさせるため、期待以上の事を快く実践し、宿泊客から多くの賞賛を獲得しました。サオリがゲストのニーズを予測できる力は、彼女自身の旅行経験に起因します。彼女はインターン終了後、本ホテルのフルタイムのポジションの仕事を得て、成長し続けています。2015年10月には、サオリはローヤルティー(忠誠)のチャンピオンに選ばれました。それ以降、ホテル インディゴの社内の評価点は、最高点を更新しています。サオリは、アメリカに滞在する事を決意しました。私達は、彼女のホスピタリティー分野での情熱を追い求める為の成長を楽しみにしています。

上記の様な素晴らしい体験をされている黒田さんへインタビューさせて頂きました。

Q:渡米して約1年で、アメリカ人の職場で活躍されるのは、本当に凄い事だと思います。渡米前から英語は得意だったのですか?

いいえ、社会人になる前にも、学生時代にボストンに半年程、留学した事はあったのですが、帰国後にTOEICを受けましたがスコアは600点代で停滞していて、決して誇れるレベルではありませんでした。今回、社会人として渡米してからも、知らない単語は、沢山ありましたし、ネイティブスピーカーのアメリカ人の様な流暢な英語には、まだまだ練習が必要です。

Q:では、なぜアメリカの職場で、語学のハンディを負いながら高い評価を得られたのだとお考えですか?

日本のホテルで勤務していた頃の下積み体験が、アメリカでも通じるサービスの考えを身に着けるきっかけになったと思います。大学を卒業した私は、新卒で外資系のホテルへ夢を膨らませて入社しました。英語を活かして、色々な国のお客様と接する仕事が存分にできると想像していましたが、配属先は、ホテルに併設するレストランのウェイトレスの仕事でした。使う英語は、「What would you like to order? (何をご注文されますか?)」など限られたもので、学生時代に想像していた夢の仕事とは大きくかけ離れていました。

そこでは、語学力はそれ程、伸ばす事はできませんでしたが、「目配り」や「気配り」を体で覚えていきました。お客様が声に出さない事でも、微妙の表情や動作から、何を求められているのかを察する事が、ウェイトレスの仕事では求められ、自然と身に付いて行きました。

Q:その経験が、アメリカの職場で発揮できていると?

はい、例えば、ビジネス目的で宿泊され、お忙しい気配のお客様の場合には、通常の部屋の仕事用デスクでは小さい為、広々としたスペースで仕事ができる大きなデスクのある部屋に急遽変更を掛けしました。その対応が、お客様から直接ホテルのお客様窓口に連絡が行き評価を頂きました。これらの小さな実績が積み重なり、社内報で紹介いただけたのだと思います。

Q:なるほど、言葉の理解以上に、お客様を察する力が重要という事ですね!

はい、日本人の「おもてなし」の心は、海を越えたアメリカのお客様にも高く評価されるものだと私は思います。

Q:では、逆に黒田様から見たアメリカのサービスの良さは何ですか?

日本人は、特に組織に所属していると、そこのルールに従う事が正しいと思う傾向にあると私は思います。でも、アメリカは違います。

ホテルの様な大きな組織であっても、個々人が自らで考え、判断する事が常に求められます。マニュアルに載っていない様な事であっても、お客様と笑顔で世間話をしたりするのは、アメリカの職場ならではです。個と個として心が通じ合える瞬間は、仕事していて喜びを感じます。

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インターンシップで働いたホテルの風景

Q: ご自身の体験から、日本人がアメリカ人と働く上で大切な事は何ですか?

日本では、「謙虚」が美徳と捉える文化がありますが、アメリカでは、仮に女性であっても、臆さずに、素晴らしい事であれば積極的にアピールする事が重要です。

あと、日本で仕事をしていると、ゴールに行きつくまでのプロセスが重要視されます。しかし、アメリカでは、「相手が求める結果」を出す事だけに集中し、やり方については、上司からあまりうるさく言われる事はありません。

日本とアメリカ、どちらが優れているというものではなく、きめ細かな日本人の良さを活かしつつ、ダイナミックなアメリカの文化に順応していく事が大切だと私は思います。

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