ハーバード大学の医学部(メディカルスクール)への研究留学の体験談(前半)

ボストンの留学先のハーバード大学の医学部(メディカルスクール)の前

今回は、ハーバード大学の医学部(メディカルスクール)に研究留学をされている日本の医師の方のボストン留学体験記を聞いて参りました。ハーバード・メディカル・スクールのキャンパス内を案内していただきながら動画撮影をさせて頂きました。
特に、医療系の方で留学をご検討の方は参考になさってください!

↑医師Sさんのハーバード大学医学部でのインタビュー動画(約9分)↑

≪動画の後半はこちら≫
S先生のインタビュー動画の後編では、ハーバード大学メディカルスクールのあるロングウッドのメディカルエリアの解説をしていただきました。
代表的な病院の写真と共にご覧ください。
>>ボストン医師留学|ハーバードメディカル・インタビュー(後半)

Q:ボストンでの留学生活は、いかがですか?

医師Sさん:そうですね。日本との違いだとか、海外の研究者の人がどの様に日本を見ているかを知る事ができます。

ただ単純に海外で生活することが、普通に日本で生活するより、かなり大変なので、そういう面では自分も少し成長できたかなと思います。

Q:どういう点が一番成長できたと思いますか?

医師Sさん:もう、本当に電気代を払うのも電話も全部英語だというのが、最初の方の大変なところでした。

その後は、やはり研究の中でも、ハーバード大学の医学部は世界でもトップクラスなので、そういう研究者とのディスカッションというのもとても勉強になりました。

Q:先生は、英語は日本にいた時からできたのですか?それとも、こちらで学ばれましたか?

医師Sさん:ボストン留学するまで、英語は全然できませんでした。しゃべりもです。
やっぱり、一年半いて、やっと耳が慣れてきたという感じです。

なので、やっぱり、もっと若い学生の時に喋れて使える英語を勉強しておけばよかったなと思います。

Q:日本とアメリカのメディカルの分野の生活は一番どこが違いますか?

医師Sさん:やはり、基本的には、こちらに来ると日本の病院での忙しいデューティー(職務)とか、外来だとかがなくなるので、その意味では、こちらのハーバード大学の医学部(メディカルスクール)の方が研究に特化して時間を割けます。

まあ、色んな方がいて、期間限定の方もいれば、日本の安定した仕事を捨ててくる方もいるので「留学」と一言で言っても色々なパターンがあります。

Q:先ほど、おっしゃられていたディスカッションというのはこちらのドクターとされるのですか?

医師Sさん:はい、こちらのラボに所属しているのですけれど、ラボのボスや指導者ですとか、他の国のリサーチャーとディスカッションしますね。

ハーバード大学の医学部(メディカルスクール)の周辺の風景その1

Q:医師の方達同士のディスカッションってどんな感じですか?

医師Sさん:基本的には、研究のテーマに関する見方の違いなどのディスカッションがメインです。
あとは、今やっている実験のデータの解釈の仕方なのです。

また、データ1つとっても、色々ありますので、そこをどう論文にしていくか、世間に発表していくかといったところのディスカッションですね。

Q:日本人とアメリカ人や他の国の医師の方々と比較して、どの様なところが面白いですか?

医師Sさん:基本的には、国民性の違いがあります。日本人は、私を含めガンガン意見が言えないです。
研究発表会では、アメリカ人は質問をして意見を交換するのが得意です。
日本人の場合は、みんなの前で誰かに質問するのは苦手だと思います。

ちょっと聞いた話では、アメリカ人は意見を批判するだけで、その個人を批判する訳ではないんです。逆に日本人は、意見を否定されると、個人も否定された様な気持ちになってしまうところがあると聞いたことがあります。

Q:では、日本の医師がアメリカに来て生活するのはどう思われますか?もっと、世界に出た方がよいと思いますか?

医師Sさん:なかなか、今、医療のレベルの差は世界で、ほぼほぼ少なくなってきています。
なので、「アメリカに留学する意味がないんじゃないか」と思う人もいるのです。
でも、1年でも2年でも来て、違う人の考え方に触れるとか、日本ではない場所で生活するというのは、それだけでも価値があると思います。
ハーバード大学の医学部(メディカルスクール)の周辺の風景その2

Q:そうですね。確かにかつて私もアメリカの大学に通っていた頃、思ったことがあります。それは知識だけなら同じテキストを使えば日本でもアメリカでも同じことが学べます。しかし、アメリカ人は、色々な意見を持っていて沢山質問してきます。そして、頭が痛くなる程、色んな角度から質問されます。なので、学びは知識だけでなない気がします。その点、先生はどう思われますか?

医師Tさん:そうですね。メディカルの分野でも同じだと思います。教科書は日本でも勉強でき知識も詰め込めます。また、手術の技術は、日本人の方が器用だったりします。

なので、研究の分野で意見交換したり、色々つっこまれるとか、そういった所が大事だと思います。

あと、単純に海外で生活すること自体に大きな意味があると思います。

あと、個人的な質問ですが、ボストンでのプライベート生活は楽しいですか?

食事に関しては、日本の方がいいと思います。日本食は、こちらは高いので。そういう経験をするということでは、よかったと思います。

そうですよね。逆に日本の良さが分かりますよね。

医師Sさん:これまで、1年半いて来年の3月には帰国します。今は帰国の準備に入ってます。

ボストンへ留学に来て色々経験され、今後の生活に変化があると思いますか?

医師Sさん:はい、おそらく変わるのではないかと思います。ただ、日本に戻った医師の人達の話を聞くと普段の忙しさでボストンのことを忘れてしまうといいます。なので、僕は今から過去の1年半を振り返って、書き出して日本でできることを、プレゼンスを高めていけることを日本に帰国しても継続できればと思います。

これから、楽しみですね!本日は、早朝からありがとうございました!

ハーバード大学の医学部(メディカルスクール)の周辺の風景その3

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