文: ボストン留学サポート・小松志行

皆さん、アグレッシブ(Aggressive)って言葉を知っていますか?

辞書を調べると「肯定的な意味を持つ攻撃性」などと訳されます。私もアメリカに留学し、アメリカ人と接するまで、その意味を本当に理解する事ができませんでした。留学前、日本の英単語帳で、意味を暗記していましたが、いまいち意味が理解できませんでした。なぜなら日本の教育では「相手を攻撃すること自体が否定的」だと習っていましたから。

実際に、アメリカ人が、aggressiveな行動を、男女関わらず行っているのを見て、なるほどと納得しました。例えば、ディベートをして自分たちの意見を熱く戦わせている時など、「あ~、彼らアグレッシブやな~!」って感じましたし。

英単語を暗記しても、その行動を経験していないと、言葉だけの理解になってしまいます。経験しているかどうかは、その人のIQとはあまり関係ありませんが、物事の理解に大きく影響するものだと私は考えます。

最近、日本の一流大学卒の親しい友人から、英語上達の相談を受けたことがあります。彼曰く、「大学受験の時は、英語をゴロ合わせなどで覚え、試験の結果も出してきたけど、歳のせいか、最近は昔のように暗記できないがどうしたらいいか?」

私が思うに、受験は、一年に一回、受験日に自分の実力を出し切ればOKの世界です。しかし、英語を使い、異文化の人達とビジネスでコミュニケーションをするのは、場合によっては、永続します。

短期的な暗記 (short term memory)においては、IQの高さや効率性で対処できる領域でしょう。しかし、長期的な記憶(long term memory)の領域では、単語そのものの意味・価値を経験し理解していないと難しいと頭の中に留めておく事は困難だと私は経験から思います。

英語とは関係ないですが、例として小さい子供は、自転車をマニュアルを読まないでも上手く自転車を操ります。そして、一度慣れれば、長い間ブランクがあっても、再び乗る事ができます。しかし、自転車に乗った事のない大人が、競輪選手の書いた本をいくら熟読しても上手く乗れるとは限らないでしょう。

ここで大切なポイントは、現状の英語の学びの中で、自らが今、『自転車を操る子供の状態』なのか、『自転車の本を熟読する大人の状態』なのかを認識することでしょう。

そして、私は、私の友人に1つアドバイスしました。東京には、欧米人だけでなく、中国、インドなど様々な国の人達がいるので、そのような人達と多く接する機会を作るのがいいと。私の東京の外国人の友人たちと、今度、食事をすることになりました。日本語、英語を交え面白い展開になるでしょう。彼らは皆、個性派ですから!!

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